日本の宇宙開発の現状
ここでは、日本の宇宙開発の現状についてご紹介します。
日本は宇宙開発のビジョンがない
ロケットの技術力においても、日本の技術は我々が想像しているよりはるかに優れています。
たとえば、H-Ⅱロケットの製造コストは1機約170億円ですが、その改良作であるH-ⅡAロケットの製造コストは、半額の85億円にダウンしているのです。
こういうことが可能な技術は、他国には見られない特色といえます。
ただし、これは「技術力が上がって安くなった」のではなく、「予算がないから安く作らざるを得なかった」ということなのです。
H-Ⅱロケットの開発がはじまった頃、日米の技術者の間でロケットの開発費が話題になったことがありました。
日本の技術者が「総額で2000億円だ」といったところ、米国の技術者は、それは第1段エンジンのみにかかる費用だと勘違いしていたそうです。
そして、最終的に、事態を理解した米国技術者から発せられた言葉で、これがどれだけ世界的に異常なことかがわかります。
その言葉は、一言、「クレイジー」でした。
日本の宇宙開発組織が2つあった
普通、国にひとつしか宇宙開発組織はないのですが、なんと、日本には2つありました。
「NASDA」と「ISAS」です。
しかも、別々に開発に取り組んでいて、たいした情報交換をしていなかったというのが日本の役所らしいというか、何というか。
幸いにして、この2つの組織はJAXAという1つの組織になりましたが、それまでに無駄にした時間を考えると、どれだけ日本にやる気がなかったかわかるというものです。
技術力は世界的に見ても高いのですが、結局、日本人宇宙飛行士はNASAにおんぶにだっこになるほど、日本は「宇宙開発オンチ」になっていました。
宇宙開発から生まれる新技術や、新ビジネスには無限の可能性があります。
日本には、もう少し、宇宙に目を向ける余裕が欲しいかもしれませんね。